【2025年最新】外資系・アメリカ日系企業の英語面接でよく聞かれる質問5選
ソフトスキルとSTARメソッド
日本国内の外資系企業やアメリカの日系企業の面接では、ここ数年定番となっている質問パターンがあります。
2025年にiiicareerがアプリカントへ直接ヒアリングした結果でも、「よく聞かれる」と言われる質問がいくつか浮かび上がりました。
そして、これらの質問の多くは単なる知識や経歴ではなく、ソフトスキル をどう発揮しているかを見極めるためのものでした!外資系やアメリカの日系企業の面接では、ハードスキル(技術・知識)だけでなく、ソフトスキルも評価されます。
特に、英語面接では、これらのスキルがより重要視されることがあります。
- チームでどう協力するか
- 異なる文化や価値観の中でどう適応するか
- 困難な状況でどう考え、行動するか
これらは職務経歴書だけでは伝わらない「人となり」を示すポイントです。
つまり、答え方次第で評価が大きく変わるポイント。なぜかというと、ソフトスキルは抽象的に話すとどうしても説得力に欠けてしまうからです。話し方ひとつで印象が全然違ったものなってしまうのです。
そこで役立つのが STARメソッドなのですが、みなさんご存じですか?
STARメソッドとはこの通り:Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)の流れで答えることで、ソフトスキルを「実際に成果につなげたストーリー」として伝えられます。
STARメソッド回答のBreakdown例
質問:“Can you tell me about a time you worked in a team?”
(チームで働いた経験について教えてください)
- S(状況): “In my last job, I was part of a cross-functional team developing a new product.”
(前職で、新製品開発のための部門横断チームに参加しました。) - T(課題): “My role was to coordinate communication between the engineering and sales teams.”
(私の役割は、エンジニアチームと営業チームのコミュニケーションを調整することでした。) - A(行動): “I organized weekly check-ins, clarified priorities, and created a shared progress tracker.”
(毎週の進捗ミーティングを設定し、優先順位を明確にし、共有の進捗管理表を作成しました。) - R(結果): “As a result, the team delivered the product two weeks ahead of schedule, and client satisfaction was very high.”
(その結果、チームは予定より2週間早く製品を完成させ、顧客満足度も非常に高くなりました。)
👉 シンプルな質問でも、STARに沿って答えれば説得力のあるエピソードになります。とくにA(行動)とR(結果)をしっかりと伝えるのがコツです!

2025年 外資系&アメリカ日系企業で実際に聞かれている質問5選
iiicareerが2025年、日本国内の外資系企業およびアメリカ現地の日系企業で面接を受けたアプリカントに直接ヒアリングを行った結果、いくつか共通して聞かれる質問が浮かび上がりました。以下では、面接官が見ているポイント と STARメソッドを使った模範解答 を紹介します。
1. “What do you keep in mind when communicating with others?”
(人とコミュニケーションを取るときに心がけていることは何ですか?)
- 面接官が見ているポイント:Communication(コミュニケーション)、Active Listening(傾聴力)
💡 Tip:
「自分の話し方」だけでなく「相手を理解しようとする姿勢」を強調すると好印象。
解答:
- S: “In my previous role, our global team worked across time zones.”
(前職では、グローバルチームで時差をまたいで仕事をしていました。) - T: “I needed to ensure everyone was aligned despite cultural and language differences.”
(文化や言語の違いがあっても、全員の認識を合わせる必要がありました。) - A: “I confirmed understanding by paraphrasing and asking open-ended questions.”
(内容を言い換えたり、オープンな質問をして理解を確認しました。) - R: “As a result, we reduced miscommunication and made faster decisions.”
(その結果、誤解が減り、意思決定が早まりました。)
2. “What are some episodes where you needed to reevaluate your situation quickly?”
(状況をすぐに見直さなければならなかったエピソードを教えてください。)
- 面接官が見ているポイント:Adaptability(柔軟性)、Critical Thinking(批判的思考)
💡 Tip:
「対応しました」で終わらせず、どう判断してどう行動したか を語ると評価が上がります。
解答:
- S: “A supplier unexpectedly delayed delivery of critical materials.”
(仕入先が重要な資材の納品を突然遅らせました。) - T: “I needed to keep the project launch on schedule.”
(それでもプロジェクトを予定通り進める必要がありました。) - A: “I quickly reassessed alternatives and proposed a hybrid solution.”
(すぐに代替案を検討し、ハイブリッドの解決策を提案しました。) - R: “This adjustment allowed us to launch on time and maintain client trust.”
(この対応により、予定通りにローンチでき、顧客の信頼を維持できました。)
3. “What do you think is your weak point?”
(あなたの弱みは何だと思いますか?)
- 面接官が見ているポイント:Self-awareness(自己認識)、Continuous Improvement(成長意識)
💡 Tip:
弱みを隠す必要はありません。弱みを正直に伝え、克服の工夫と成果を合わせて語ることで評価を高められます。
解答:
- S: “I used to take on too many tasks at once.”
(以前は同時に多くのタスクを抱えていました。) - T: “I realized I needed to improve my task management to maintain quality.”
(品質を維持するために、タスク管理を改善する必要がありました。) - A: “I learned to prioritize using tools like the Eisenhower Matrix and set boundaries.”
(Eisenhowerマトリクスを活用して優先順位を決め、必要に応じて断ることを学びました。) - R: “As a result, my productivity improved and I delivered higher-quality work.”
(その結果、生産性が向上し、成果物の質も改善しました。)
4. “Tell me about a time you faced a challenge at work.”
(仕事で困難に直面したときのことを教えてください。)
- 面接官が見ているポイント:Problem-Solving(課題解決力)、Resilience(粘り強さ)
💡 Tip:
困難なエピソードは、どう克服して結果につなげたか を必ず入れることが大切。
解答:
- S: “Our team faced a sudden budget cut.”
(チームが突然の予算削減に直面しました。) - T: “I was responsible for ensuring the project would still be delivered on time.”
(それでもプロジェクトを期限通りに完成させる責任がありました。) - A: “I re-scoped the project, reprioritized tasks, and negotiated with stakeholders.”
(プロジェクトの範囲を見直し、タスクを再優先し、利害関係者と交渉しました。) - R: “We delivered on time with quality intact, earning high praise from leadership.”
(結果的に期限通りに品質を保ち、経営陣から高い評価を得ました。)
5. “What does success look like when you’re doing this job?”
(この仕事で成功とはどのような状態だと思いますか?)
- 面接官が見ているポイント:Strategic Thinking(戦略的思考)、Engagement(主体性)
💡 Tip:
「自分なりの成功像」に加えて、会社の価値観やゴールとどう結びつけるか を示すと好印象。
解答:
- S: “In my last role, I was part of a sales team aiming to expand market share.”
(前職では、市場シェア拡大を目指す営業チームの一員でした。) - T: “I needed to deliver measurable results while supporting team growth.”
(成果を数値で出すと同時に、チームの成長を支援する必要がありました。) - A: “I measured success not only by revenue but also by mentoring new staff.”
(売上だけでなく、新人を指導することも成功の指標としました。) - R: “This approach improved overall team performance and aligned with company goals.”
(その結果、チーム全体のパフォーマンスが向上し、会社の目標とも合致しました。)

ソフトスキルがカギを握る理由
今回紹介した5つの質問はすべて、候補者のソフトスキルを見極めるためのものです。ソフトスキルを「持っています」と言うだけでは不十分。STARメソッドで具体的に語ることが、評価を高める決め手になります。
他にも、面接ではいまだに “Tell me a little about yourself.” のようなカジュアルな質問もよく聞かれているようです。
一見雑談のように思える質問ですが、ここでも実は 自己認識力やコミュニケーション力 を見られています。準備をしておけば、こうしたシンプルな質問も自分をアピールするチャンスに変えられます。
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