🌺 ハワイは、行く場所から「生き方」へ
― ハワイアンが暮らす街、ミニハワイが楽しめる街 ―

ハワイは、もう「遠い楽園」だけじゃない
「いつかハワイで暮らしてみたい」
そんなふうに思ったことがある人は、きっと少なくないはずです。
前回のハワイで働きたい!そんな方のためのキャリアガイドでもハワイでの歴史や暮らしにふれました。
青い海、やわらかい風、沈んでいく夕日。
ハワイという場所には、”人生を少し見つめ直したくなる空気”があります。
けれど実は今、ハワイは「行く場所」から「生き方」へと、形を変えながらアメリカ本土のさまざまな街に広がっています。
それが、「ミニハワイ」と呼べるこんな街たちです。
なぜ、ハワイアンはアメリカ本土へ向かうのか?
ハワイ出身の人やハワイにルーツを持つ人がアメリカ本土に多く暮らしているのには、明確な理由があります。
それは「ハワイが嫌だから」ではなく、
ハワイを愛したまま、現実的な選択として移動しているのです。
① 大学進学|ハワイ州と本土をつなぐ進学ルート
University of Hawaii はWUE(Western Undergraduate Exchange) という進学制度に参加しています。
この制度を利用すると、ハワイ州の学生がカリフォルニア・ワシントン州・ネバダ州などの州立大学へ、州内学費に近い水準で進学できるケースがあります。
その結果、
- ハワイ →LAやサンディエゴの大学
- ハワイ → シアトル周辺の大学
- ハワイ → ラスベガス近郊の大学
という進学ルートが自然に生まれ、そのまま本土に定住する人も少なくありません。
② 仕事の現実|ハワイはホワイトカラー職が少ない
ハワイの産業は、どうしても
- 観光
- サービス業
- ホスピタリティ
- 軍関連
に強く偏っています。
そのため、大学を卒業しても、
- IT
- 企業の管理部門
- マーケティング
- ファイナンス
- エンジニア職
といった ホワイトカラーの仕事は本土に集中しています。
「学んだ分野で、ちゃんと働きたい」
そう考えたとき、本土へ出るのはとても自然な流れなのです。
③ 生活コスト|ハワイは全米トップクラスの高さ
ハワイは、
- 家賃
- 食費
- 光熱費
- ガソリン代
すべてが全米でもトップクラスに高い地域です。単身ではなんとかなっても、家族ができた途端に現実が厳しくなる——貯金ができない、家が買えない、親子3世代で一つ屋根の下、そんなケースも少なくありません。こうして、「ハワイが好きだからこそ、家族のために本土へ」という選択が生まれます。

①|Las Vegas
― 「第9の島」と呼ばれる、最大級のミニハワイ ―
ラスベガスは、ハワイ出身者の人口規模という点で、アメリカ本土でも群を抜いた存在感を持つ街です。ハワイアンの間では、「第9の島(Ninth Island)」と呼ばれることもあります。
その理由はとても現実的です。
- ハワイからの直行便が多い
- 住宅価格と生活コストのバランスが良い
- 観光・サービス業の仕事が豊富
- 家族ごと移住しやすい
その結果、ラスベガスには、
- ハワイアンBBQ
- ポケ専門店
- プレートランチ
といったお店が自然に増え、フラやハワイアンミュージックのイベントも日常風景になっています。
ここにあるのは、“観光のハワイ”ではなく、“移り住んだ人たちのハワイ”。
ラスベガスは、ハワイからはじまり、そして最大規模までに広がったミニハワイの象徴です。
②|テキサス
― 「暮らし」として根づく、生活型ミニハワイ ―
次に広がっているのが、テキサスのミニハワイです。
特にハワイ出身者が多いとされるのが、
- Killeen・ Fort Cavazos
- Austin
- San Antonio
です。
これらの街に共通しているのは:
- 住宅価格と生活費が現実的
- ファミリーで定住しやすい
- 軍関係をきっかけにハワイから移る人が多い
テキサスのミニハワイは、
「戻る前提の一時滞在」ではなく、人生をつくる拠点として選ばれているハワイ
である点が、最大の特徴です。
③|Long Beach & Torrance
― 日系コミュニティと溶け合う、“定着したミニハワイ” ―
ロサンゼルス周辺で、実際にハワイアンコミュニティが最も厚く、暮らしとして根づいているのがLong Beach (ロングビーチ)と Torrance (トーランス)です。最近では生活費の高騰から新しく移り住んでくる人は少ないですが、昔から続くコミュニティはハワイがすでに溶け込んでいます。
Long Beach|港町に根づいた、暮らしのハワイ
港・大学・医療・観光の拠点として発展してきたLong Beachは、
ハワイ出身者やポリネシア系住民の最初の受け皿になりやすい街です。
- フラやポリネシアンフェスが定期開催
- プレートランチやポケが「特別」ではない
- 温暖な気候、リラックスした雰囲気
ここでは、ハワイはすでに“生活の一部”として存在しています。
Torrance|日系×ハワイが自然に重なる街
Torranceは、南カリフォルニアを代表する日系コミュニティの街。
そしてその日常に、ハワイ文化がとても自然な形で溶け込んでいます。
- ロコモコやハワイアンBBQが日常の選択肢
- ファミリー定住が多く、落ち着いた住環境
- King’s Hawaiianの本拠地エリアとしても知られる
Torranceのミニハワイは、「日常の一部」だと言えるかもしれません。

日系コミュニティとハワイ文化
Long Beach や Torrance を歩いていると、日系スーパーの中に「ハワイコーナー」が自然に存在しているのに気づきます。
- ポケ用のタレ
- パンケーキミックス
- スパム各種
これらは「ハワイフェア」ではなく、完全に“日常の棚”。
その理由はとてもシンプルで、
ハワイの食文化そのものが、日系移民と一緒に育ってきた文化だからです。
お弁当の感覚、甘じょっぱい味付け、白いごはんとおかずの組み合わせ。
ロコモコもプレートランチも、日本的な食の感覚が重なっています。
だからアメリカ本土に住む日系人にもハワイのごはんは落ち着く味になりやすい。
この親和性は、食だけでなく、
- 家族を大切にする感覚
- ご近所づきあい
- 仕事とプライベートの距離感
といった暮らしの価値観にも表れています。
街の植栽や庭の木々のチョイスにも、椰子の木、プルメリア、ハイビスカス、アボカドなど、ハワイを思わせる植物がごく自然に溶け込んでいます。
それは「ハワイ風」を演出しているのではなく、日系コミュニティとともに育ってきた暮らしの延長線上に、ハワイ文化があるということ。 ハワイは、遠くへ行かなくても、すでに南カリフォルニアにある文化なのです。
ハワイは、もう「場所」ではなく「生き方」になっている
ハワイに残る人も、
ハワイを離れる人も、
そのどちらも、ハワイを自分の人生にちゃんと組み込んだ人たちです。
ラスベガス、テキサス、ロングビーチ、トーランス。
場所は違っても、そこに流れているのは同じ 「ハワイの価値観」。ハワイは、もう「行く場所」ではなく、「生き方」になったのかもしれません。
ミニハワイが広がる街には、“暮らしていける仕事”があります。
カリフォルニアやテキサスで、ハワイが好きな人・日系コミュニティに親和性の高い人が働きやすい仕事も、少しずつ増えています。
そんなお仕事の一部を、iiicareer でもご紹介しています。
ハワイが好き!でも、ハワイで働くのは現実的じゃないのかも。アメリカで違う街の暮らしも気になる。いつかは働き方や住む場所を考えたい。
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LAについてはこちらのブログでご紹介しています。
テキサス全体についてやダラスやヒューストンなどの都市比較についてのブログもぜひ参考にしてください!
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