アメリカでハロウィーンを楽しもう!

アメリカの『お祭り』であるハロウィーン!子どもから大人まで楽しめるこのイベントは、アメリカのポピュラーな文化の一つとして知られています。ハロウィーンは、元々はケルト人のお祭り「サムハイン」が始まりだと言われています。収穫を終えて冬に備える時期に行われたこのお祭りは、後にキリスト教の影響を受けて「ハロウィーン」という名前で知られるようになりました。仮装をして、夜に出歩きお菓子をもらう。子供たちにはスリリングで楽しいイベントなこと間違いありません!

ハロウィーン初心者の方も、もっと楽しめる方法をお探しの方にもおすすめのハロウィーンTipsをご紹介します!

ファミリー編

ハロウィーンのコスチュームはどこで買う?

子供が仮装に使うコスチュームはなるべく安く揃えたいですよね!いまは色々なオプションがあるので、予算内で楽しみましょう。学校にもコスチュームを着ていく場合は、学校のルールを確認してからお買い物をしましょう!

  • Spirit Halloween:この季節になるとポップアップする専門店。あれ、あの角って潰れた薬局じゃなかった?なんて場所に出現します。品揃えやサイズ展開も豊富ですが、少し高めの価格設定です。オンラインオーダーも可能です。サイトでクーポンがないかなど探してから出かけましょう!$$$
  • Retail Store:お馴染みのTargetやWalmartはすぐにサイズが売り切れてしまう場合もありますが、子供に人気のキャラクターが揃っています。ダラーストアやFiveBelowなどのお店では羽や帽子など仮装に使える小物が充実してるので、そこからコスチュームを組み立てるのもいいかもしれません。何回か着れる少し良いものを探してる場合はCostcoなどがオススメです。$-$$
  • Consignment Shops・Thrift Stores:セカンドハンドのコスチュームが手に入ります。子供の場合一度しか着ずにサイズアウトするので優良品が多いですが、セットで付いていたはずの小物などが見当たらない場合も。ローカルなお店や、Kid to Kidなどのフランチャイズリサイクルショップも毎年コスチュームを取り扱っています。$
  • コミュニティ:ハロウィーンコスチュームのトレードなどのイベントが学校で行われる地域もあるので、学校のSNSアカウントやPTAのお知らせをチェックしましょう!教会やコミュニティセンター主導のものもあります。$
  • オンライン:近所のFacebookグループでのトレードや、AmazonやeBayなどでのお買い物等さまざまなオプションがあります!ただ、サイトでは10月に入ると一気に値段が上がるものも。$-$$

Tip女の子の場合、セカンドハンドのレースたっぷりのドレスとお家にある小物でお手軽にプリンセスに変身できます。男の子の場合、カウボーイなどがパッとできる仮装としてアメリカでは根強い人気があります。浴衣や甚兵衛をお持ちの場合、それを着てみるのもありかもしれませんね。

学校のハロウィーンイベント

アメリカの多くの学校ではハロウィーンをお祝いします。ですが、ハロウィーンとは言わずにDress Up Dayとしたり、Fun Weekとして1週間、パジャマデイやクレイジーヘアデイなど、様々なイベントを行う学校もあります。

仮装コンテストやパレード、クラスルームパーティーなどが行われる事が多いので、お子さんの学校の予定をチェックしてみてください。仮装にはルールがある場合も多く、顔を覆うマスク、フェイスペイント、動きにくい仮装、武器を模した小物などはNGな学校が殆どです。買った衣装にマスクや武器など付いている場合は、家に置いていく方が無難かもしれませんね。

低学年ではお菓子の交換をすることも。ただ、アレルギー問題などで学校によってはお菓子ではなく小さなおもちゃやシール、カードなどを交換する学校も。クラス全員分を直前に買うのは大変なので、どんなポリシーなのか前もって確認しましょう!

Tip: ダイソーやダラーストアなどのショップやAmazonなどを利用するのが便利です。消しゴムや鉛筆、工作キットやメモパッドなどが主流。

トリックオアトリートに行く際の注意点

  • 時間:大抵の場合日が暮れてきた頃からスタートです。夕方5時から夜8時くらいまでが常識的な時間とされており、一般的に玄関のライトが付いている🟰トリックオアトリーターを受け入れている家と考えてOKです。
  • 挨拶:ハロウィンの晩はTrick or Treatが挨拶代わりです。ドアが開いたらすぐさまTrick or Treat!と言いましょう!そして、キャンディーを受け取ったら必ずお礼を言いましょう!
  • 年齢制限:年齢制限はとくにありません!が、ティーンがお菓子をもらいにくるのにいい顔をしない家もあります。殆どの家庭は仮装をしていればウェルカムされます!
  • グループで行動:子供たちは必ず大人と一緒に行動しましょう。ミドルスクールなどになるとお友達とだけで行く子も増えますが、地域によっては子供のCurfew(外出制限・門限)が出ることもあるので、予めチェックしましょう。
  • 防寒対策:地域によってはもう夜は寒いところも。せっかくのコスチュームが隠れてしまうのは残念ですが、コートなどを必ず持参しましょう!反対に暖かいエリアの方は水分補給を忘れずに。
  • 懐中電灯・ランプ:田舎だったり、家と家の間が離れている、歩道や街灯が無い場合は懐中電灯を!足元を照らすのはもちろん、車を運転している人に認識してもらえるので安全度が上がります。
  • お菓子:アレルギーのあるお子さんはもちろんですが、開いてしまってるお菓子がないか、知らないものが混ざってないかなど、確認してから食べましょう。毎年この時期になると「ハロウィーンのお菓子にドラッグが!」なんて話が出回ったりしますが、実際に警察に届けられた事件はないそうなので、その点は安心し良さそうです。

Tip: ”Switch-Witch”とは?
小児歯科医院などでTrick or Treatでもらったお菓子の「買取」があることをご存知ですか?こちらはアメリカの最近のトレンドで、”Switch-Witch”や”Candy Buy-back”などと呼ばれています。通われている医院などで買取をやっていない場合、親が買い取ったり、手作りのお菓子、おもちゃなどと交換したりするのだとか。お子さんのお菓子の食べ過ぎなどを気にしている場合、やってみてはいかがでしょうか?

トリックオアトリートがしやすいネイバーフッドは?

安全で楽しいトリックオアトリートを楽しむためにはリサーチも大事です!人気のあるネイバーフッドは歩行者天国になるように交通規制がされたり、横断歩道に警察官が配置されたりと安全対策も整っています。自分の住んでいる地域だとどこが安全で人気があるのか探りましょう。特にファミリーフレンドリーなエリアや、ちょっと高級な住宅街などが人気です。スポーツ選手や映画スターなどの有名人に会える可能性もあると聞くと、ワクワク度は増しますね!

アメリカで有名なトリックオアトリートが安全にできるおすすめの地域をいくつか紹介します:

Toluca Lake(ロサンゼルス, カリフォルニア州) – ロサンゼルスのこの地域は、ハロウィンの伝統が深く、豪華な装飾で知られています。有名人がここで特大キャンディバーを配ったという伝説(?)もあります。

Alameda(ポートランド, オレゴン州) – この歩きやすい地域では、住民が競って家を装飾することで有名で、配られているキャンディも格別なのだとか。

Mission Hills(サンディエゴ, カリフォルニア州) – 住民が豪華なホーンテッドハウスを作り、トリックオアトリートの人々で賑わう地域です。500人以上の子供たちが来ることも!

Beacon Hill(ボストン, マサチューセッツ州) – ガス灯で照らされた狭い通りがハロウィンの雰囲気をさらに盛り上げる、家族向けの地域です。

Levittown(フィラデルフィア郊外, ペンシルベニア州) – 住宅が近くに並び、コミュニティ感が強いこの地域は、小さな子どもを連れてのトリックオアトリートに最適です。

あらゆる地域にたくさんのオプションがあるので、ウェブサイトやお友達の親御さんなどにも聞いてみましょう。

チェックするポイント:
・家同士が近くて歩きやすいか
・歩道が整備されているか、街灯があるか
・車で行く場合のパーキングスペースがしっかりあるか

これらをチェックしておきましょう!

コミュニティイベント:お住まいになっているネイバーフッドのHOA(自治会)や近隣のコミュニティセンターや商業エリアでもイベントが行われることがあります。動物園や美術館、博物館などのイベントも人気です。チケットは売り切れることも多いので、早めにチェックしましょう。

大人編

大人も楽しむために出かけよう!

もちろん大人も楽しめるのがハロウィーン!仮装はしてもしなくてもOK。おすすめのイベントはこちら:

  • クラブやバー:仮装コンテストやテーマイベントが開催されたり、ハロウィーン限定の特別なドリンクが提供されたりと楽しい時間を過ごせます。
  • ホラー映画:アメリカはこの時期がホラー映画のシーズン!最新作はもちろん、クラシックホラーのリバイバル上映などを行う映画館もあります。
  • ホラーハウス:スリルを求める方にはピッタリ!日本とはまた違った雰囲気のお化け屋敷が楽しめます。郊外に出るとCorn Maze (とうもろこし畑の迷路)にお化け屋敷がある地域も。
  • ハウンテッドツアー:SalemやNew Orleansなどの街では、昔の伝説や残っている怖い話をしながらの墓地ツアーや街のお屋敷ツアーがあるところも。古い街並みが残るエリアではよくあるイベントなので、怖い話が好きな方はチェックしてみてくださいね!

大人として気を付けることは?

  • 仮装をする際に:アメリカには様々な国籍や人種の人がいます。日本よりも「なにが面白い」かのラインはわかりにくく、同じ人種だから許される冗談などもたくさんあります。どんなに完成度が高い仮装でも、肌を黒く塗ったりするような仮装は避けた方がいいでしょう。自分の意図とは違う行為として捉えられる可能性があります。他にも思想的・政治的な意味合いを持つ仮装は要らないトラブルを引き寄せかねないので、十分に気を付けて!

ハロウィーンそしてこれからやってくるホリデイシーズンを安全に楽しむためのポイント:

  • 終電やバスのスケジュールを確認:帰りの手段を事前に確認しましょう。日本のような運転代行サービスは無いので、車で行く場合はあらかじめ飲まない人「Designated Driver」を決めるなどして安全に!みんな飲んでしまった場合は潔く車はおいて帰りましょう!
  • パーキングの終了時間を確認:駐車場の利用時間の確認も忘れずに。オフィス街が近いエリアでは夜10時などに閉まってしまう場合も。毎年誰かがやっているあるあるです。

Have Fun!

どうでしたか?なにか新しい発見はありましたか?
せっかくのアメリカ生活。イベントのひとつひとつを楽しみましょう!
お子さんと一緒に、またはお友達と一緒に、素敵な思い出を作ってくださいね。