ワシントンDC・バージニア・メリーランド駐在・就職・留学検討者のための生活ガイド
日本語バイリンガルの方々ようこそ!iiicareerアメリカ紹介シリーズ第11弾!
第10弾、ロサンゼルスはこちら。
ワシントンD.C.・メリーランド・バージニアでの暮らしに役立つ情報
アメリカ合衆国の首都、ワシントンD.C.を中心としてメリーランド州とバージニア州の首都圏エリアを通称「DMVエリア」といいます。このエリアには、政府系機関や日系企業のオフィスが多く、またジョージタウン大学などの有名大学もあることから、日本からの駐在員とその家族の方々、留学生にとって通勤・通学しやすいエリアです。本ブログでは、DMVエリアの交通、治安、教育、日本食事情など、移住を検討している方に向けた詳細のお役立ち情報をご紹介します。ワシントンD.C.の概要やお仕事情報についてご紹介したブログは、こちらからご覧いただけます。
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DCメトロと交通の便について
DMVエリアの公共交通機関として欠かせないのが、地下鉄です。メリーランド州やバージニア州にも繋がっており、通勤や観光にとても便利です。Suicaのような専用カードを前払いで購入し、電車やバスの改札や入口でカードをかざして使います。カードの代わりに専用アプリをダウンロードした携帯も使用できます。
地下鉄は東京都心と比べると本数は少ないですが、比較的空いており、ピーク時でも日本の満員電車ほど混むことはありません。週末は本数が少ないため余裕をもって出かけると良いでしょう。地下鉄マップは公式Webサイトから確認できます。バスは時間通りに来ないことが多いですが、Transitというアプリは割と正確な到着時刻を教えてくれますのでおすすめです。専用のアプリで自転車や電動キックボードを至る所でレンタルすることもできるため、特にDCのダウンタウンエリアで生活するには車がなくても日々の生活に支障はありません。
メトロ沿線から離れた場所に居住を検討される場合は、車の所有やレンタルを検討するとよいでしょう。週末の観光で遠出する際や、大きな食材店などに行くためには、やはり車での移動が便利です。日本の運転免許証保有者がDMVエリアの運転免許を取得する場合は、日本政府が両州政府とそれぞれ合意したことにより、運転免許取得に必要な試験が免除されます。申請プロセスには一定の時間がかかりますし、各種書類を準備する必要がありますので、移住を検討される際に日本大使館のサイトにて詳細のステップを予め確認されることをおすすめします。
地域ごとの治安
DMVエリアの治安はエリアによって異なります。基本的にDCの観光地であるナショナルモール周辺は治安が良好ですが、DCの南東地区や北側は犯罪発生率が高いエリアもありますので、夜間に人通りの少ない場所を避けるなどの基本的な注意が必要です。一方で、メリーランド州のBethesda, Rockville, Potomac、バージニア州のArlington, Alexandria, Falls Church, McLeanなどは比較的安全な地域として、ファミリー向けの住宅街となっており人気があります。
最近の治安状況や不動産の人気エリアについての情報は、地元の生活情報サービスや不動産エージェントに相談することをおすすめします。
日本語学校と子供向け教育
DMVエリアには駐在家庭向けの日本語教育を提供する学校が複数あります。例えば、「ワシントン日本語学校」は日本語での授業や日本文化に触れるプログラムが充実しており、幼稚部から高等部までの子供たちが通っている補習授業校です。「たんぽぽ学園」は毎週土曜日に、日本語による幼児保育と小学校教育を行っている日本語学校で、いずれもメリーランド州にあります。
日本語環境を重視する場合は、地域の交流会や文化イベントに参加することで、日本人コミュニティともつながることができます。
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DMVエリアの大学やコミュニティカレッジ
ジョージタウン大学 (Georgetown University)
ジョージタウン大学は、ワシントンD.C.にあるカトリック系の私立総合大学で、創立1789年の長い歴史を誇る名門大学です。特に国際関係学や法学部が有名で、多くの卒業生が外交や国際機関で活躍しています。キャンパスは歴史的で美しく、荘厳な趣きがあります。
ジョージ・ワシントン大学 (George Washington University)
ジョージ・ワシントン大学は、ホワイトハウスまで徒歩圏内にキャンパスがあるワシントンD.C.の中心部に位置する都市型大学です。大学院ではロースクール、メディカルスクール、 国際関係学のElliott Schoolの3つが特に評価が高く、政治に感心のある生徒が多い大学で、インターンシップや就職機会が豊富といえるでしょう。
ジョンズ・ホプキンス大学 SAIS (Johns Hopkins University School of Advanced International Studies)
ボルチモアに本校を置くジョンズ・ホプキンス大学は、研究型の名門大学として知られています。その中でもSAISは特に社会人向けプログラムで人気があり、ワシントンD.C.ナショナルモール近郊に2023年に建てられた都会的なキャンパスで学ぶことができます。その特徴は、国際経済、政治、エネルギーなど多角的な研究領域が充実している点、フルタイムからパートタイムまで選べる柔軟なプログラム構成などがあります。現地でのインターンシップや国際機関とのコネクションがあり、卒業後の就職にも強みを発揮します。
NOVA (Northern Virginia Community College)
コミュニティカレッジとして有名なNOVAは、DMVエリアで最も規模の大きい教育機関の一つです。大学と比べコストパフォーマンスが良いことが特徴で、経済的に学びたい学生、大学編入を目指す方、また駐在帯同でスキルアップを図りたい方にはおすすめです。ビジネスクラスやESLクラス、アートクラスなど、様々な授業をフレキシブルに受けることができます。
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日本食レストランとスーパーマーケットの選択肢
DMVエリアには多くの日本食レストランがあります。例えば、「Sushi Taro」や「Daikaya」のような本格的な寿司やラーメンが楽しめるレストランは地元の方々にも人気です。また、日本の居酒屋スタイルを味わえるお店も点在しています。
日本食材を手に入れるには、DCにある「Hana Market」、メリーランドにある「Maruichi Japanese Grocery & Gift」などが大変人気です。「H Mart」や「Lotte Plaza Market」のような大型アジアンマーケットでも一部取り扱いがあります。2025年1月にバージニアに新しくオープンした「Marufuji Japanese Market」は、大きな店内に輸入された日本食材や雑貨がずらーっと並んでおり、日本へ帰国せずとも身近な日用品や、日本調味料、鮮魚や和牛などの食材を手に入れることができます。近隣住民の期待が大きく、オープン初日は入口の外に長蛇の列ができるほどでした。他にも、近年人気のオンライン配送サービス「Weee!」を利用すると、日本食材や雑貨を自宅まで届けてもらえるため、時間がない方、車をお持ちでない方にとっては大変便利なサイトがあります。
DMVエリアでの生活を楽しむために
DMVエリアには、さまざまな文化やコミュニティが共存しており、日本から引っ越してきたばかりの方でも安心して暮らしやすい環境が整っています。交通、教育、治安、そして日常生活の情報をしっかり把握することで、快適な暮らしが実現します。
アメリカ移住や駐在生活での困りごとがあれば、現地の日本語コミュニティやサービスを積極的に活用しましょう。日本人同士の情報交換も助けになります。DMVエリアにお住まいの方が良く使われている「海外リンク」の情報交換掲示板の活用をお勧めします。
お仕事情報
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